中井英夫

中井英夫『虚無への供物』

(本書の密室トリックについて詳しく述べているほか、内外のミステリの内容に触れていますので、ご注意ください。) 数十年ぶりに『虚無への供物』(1964年)を読み返した。もちろん内容もトリックも犯人も覚えている。読み返さなくともいいようなものだが、…