2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

クリスチアナ・ブランド『ザ・ハニー・ハーロット』

(なるべく種明かしはしないようにしますが、保証はできません。) クリスチアナ・ブランドの『ザ・ハニー・ハーロット』[i]を読んだ。 随分昔に買ったが[ii]、そのまま放りっぱなしだったのは、(これでも)仕事があったし、のんびり原書を読んでいるゆとり…

クリスチアナ・ブランド『はなれわざ』

(本書の犯人、トリック等を明かしていますので、ご注意願います。) クリスチアナ・ブランドの代表作は、『はなれわざ』[i]というのが通り相場だった。 都筑道夫が日本語版『エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン』のコラム「ぺいぱあ・ないふ」(1956…

クリスチアナ・ブランド『ジェゼベルの死』

(本書のトリックに間接的に触れていますので、ご注意ください。) 『ジェゼベルの死』(1948年)[i]は、クリスチアナ・ブランドの第五長編であるとともに、我が国では最高傑作との定評がある。 最初に注目を浴びたブランド作品はといえば、『はなれわざ』だ…

クリスチアナ・ブランド『ハイヒールの死』

(本書の内容に立ち入っています。ただし、犯人は明かしていません。) クリスチアナ・ブランドは、日本ではカリスマ的な人気を誇っているようだ(欧米のことはよく知らない)。 もっとも、アントニー・バウチャーが言った「ブランドに匹敵する作家を探すと…